
空室対策アイデア15選【2025最新】管理会社向け!有効な対処法をコスト別に紹介します!
✓賃貸物件に防犯カメラを設置する3つのメリット
✓防犯カメラの適切な設置場所
✓賃貸物件に適した防犯カメラの種類と選び方
✓防犯カメラ設置の費用と導入の流れ
✓防犯カメラを設置する際の注意点
✓防犯カメラ以外の防犯対策
近年、賃貸物件における防犯対策の重要性がますます高まっています。特に都市部では空き巣や不審者の侵入といったトラブルが増え、防犯意識の高い入居者が増加。物件選びの際に「防犯カメラの有無」が大きな決め手となることも少なくありません。
防犯カメラを設置することで、入居者の安心感向上・犯罪抑止効果・トラブル解決といった多くのメリットがあります。本記事では、賃貸物件への防犯カメラ設置のポイントや注意点、費用について詳しく解説します。
賃貸物件に防犯カメラを設置することには、さまざまなメリットがあります。特に入居者の安心感を高める、犯罪を抑止する、トラブル解決の手助けとなるといった点で大きな効果を発揮します。それぞれのメリットについて詳しく解説します。
防犯カメラの設置は、入居者に安心感を与える重要なポイントです。特に、女性の一人暮らしや高齢者世帯にとって、防犯カメラがあるかどうかは物件選びの決め手となることもあります。
また空室対策としても有効です。不動産ポータルサイトや広告に「防犯カメラ設置済み」と記載することで、セキュリティ意識の高い入居者にアピールでき、競合物件との差別化が可能です。多国籍の人が集まる地域や、治安が良いとは言えないようなエリアの物件でも、「セキュリティ対策がしっかりしているなら」と候補にあがりやすくなります。
実際に内見時に「防犯カメラ付き」と伝えることで契約率が上がるという管理会社の事例もあります。入居者にとっては、「防犯対策がしっかりしている物件=安全に暮らせる環境」となり、結果的に長期入居にもつながります。
防犯カメラは、実際に犯罪が起こることを防ぐ「抑止効果」を持っています。空き巣や不審者の侵入、車上荒らし、いたずら行為などは、防犯カメラがあるだけで未然に防げるケースが多いです。
特に、エントランスや駐車場に設置された防犯カメラは、犯罪者がターゲットにする前に抑止力として働くため、周辺の犯罪発生率を下げる効果が期待できます。
実際に、愛知県刈谷市では、街頭への防犯カメラ設置を増やしたことで、5年間で刑法犯の認知件数が半減しました。(出典:一般社団法人日本セキュリティ振興協会「【防犯カメラの抑止効果】」)これは賃貸物件においても同様で、防犯カメラがあることで犯罪が起こりにくい環境を作ることができます。
「防犯カメラ作動中」のステッカーを貼るだけでも、さらに抑止効果を高めることができます。
防犯カメラは、万が一トラブルが発生した際の証拠としても非常に有効です。以下のようなケースでは、防犯カメラの映像が問題解決に役立ちます。
・住人同士のトラブル(騒音問題・違法駐車・ゴミ出しルールの違反)
例えば「深夜に大きな音を出している入居者がいる」といった苦情が入った場合、防犯カメラの映像を確認することで、事実関係を正しく把握できます。また、駐車場での無断駐車や当て逃げといったトラブルにも有効です。
・ゴミ置き場での不法投棄やマナー違反の防止
防犯カメラが設置されていると、分別を守らない住人や不法投棄をする外部の人間の特定が可能になります。また、カメラの存在そのものが、不正行為を未然に防ぐ抑止力としても機能します。
・駐車場や駐輪場での盗難・破損対策
盗難や器物損壊などが起こった際に、防犯カメラの映像があれば犯人の特定や警察への証拠提供がスムーズに行えます。
管理会社としても、防犯カメラがあることで、入居者からの苦情やトラブル対応が迅速にできるため、管理業務の負担を軽減できます。
防犯カメラを効果的に活用するためには、設置場所の選定が重要です。カメラの位置を適切に設定することで、不審者の侵入防止やトラブルの抑止につながります。以下の5つのポイントに設置すると、防犯効果を最大限に高めることができます。
賃貸物件の出入口であるエントランスは、防犯カメラを設置すべき最重要ポイントです。不審者の侵入を防ぐだけでなく、入居者にとっても「見られている」という安心感を与えられます。また、宅配物の盗難防止にも有効です。
駐車場や駐輪場は、車両の盗難やいたずらが発生しやすい場所です。特に、車上荒らしや自転車の盗難が多発するエリアでは、広範囲をカバーできるカメラの設置が効果的です。
ゴミの不法投棄や分別ルール違反を防ぐため、ゴミ置き場に防犯カメラを設置すると管理がスムーズになります。カメラがあることで住人のマナー向上にもつながります。
エレベーターホールは、住人同士が接する機会が多い場所です。トラブルやストーカー被害を防ぐためにも、カメラを設置することで安心感を高めることができます。
不審者が物件内をうろつくことを防ぐために、共用廊下にも防犯カメラを設置しましょう。特に死角になりやすい場所に注意し、広角レンズを活用すると効果的です。
防犯カメラの設置場所を適切に選ぶことで、物件全体のセキュリティを強化し、入居者の安心感を高めることができます。
賃貸物件に防犯カメラを設置する際は、適切な種類を選ぶことが重要です。屋内外の設置場所に応じたカメラ選定に加え、暗視機能やAI監視機能、遠隔監視機能などの付加価値を考慮することで、より効果的な運用が可能になります。さらに、購入とレンタルのどちらが適しているかも検討し、コストと管理負担のバランスを見極めましょう。
屋外に設置するカメラは、雨風やほこりに耐えられる防水・防塵性能(IP65以上推奨)を備えているものを選びましょう。また、駐車場やエントランスは夜間も監視する必要があるため、暗視機能(赤外線LED搭載)があるものが適しています。さらに、広角レンズ搭載モデルを選ぶことで、1台で広範囲をカバーできます。
屋内では、目立ちすぎないデザインのカメラが適しています。特に、エレベーターホールや共用廊下では、ドーム型の防犯カメラがよく使用されます。ドーム型はコンパクトで圧迫感が少なく、どこを撮影しているか分かりにくいため、不審者の行動抑止にも効果的です。
夜間でも監視を行うためには、暗視機能が必須です。赤外線LEDが搭載されているカメラなら、暗闇でも明瞭な映像を撮影できます。駐車場やエントランスなど、深夜の犯罪が起こりやすい場所には特におすすめです。
カメラの設置台数を抑えながら、広範囲を監視したい場合には、広角レンズを搭載したモデルを選ぶと効率的です。例えば、120°以上の視野角を持つカメラなら、駐車場や共用廊下などの広いエリアを1台でカバーできます。
最新の防犯カメラには、AI機能を搭載したものも増えています。例えば、動体検知機能があれば、人が動いた際にのみ録画を開始するため、無駄なデータを削減できます。また、異常行動検知により、不審者が一定時間うろついている場合などに警告を発することも可能です。
スマホやPCでリアルタイムの映像を確認できるカメラなら、管理会社や大家がどこからでも物件の状況を把握可能です。遠隔監視機能があれば、現地に行かなくても問題を把握できるため、管理の負担が大幅に軽減されます。
購入 | レンタル | |
---|---|---|
初期費用 | 高い(1台10万円~) | 低い(月額5,000~1万円) |
ランニングコスト | 低い(故障時の修理費用は自己負担) | 毎月費用が発生 |
メリット | 長期的に見ればコストが割安 | 設置工事・メンテナンス込みで手間がかからない |
デメリット | 故障時に追加コストが発生 | 長期間利用すると総コストが高くなる可能性 |
購入の場合、初期費用は高くなりますが、長期的に見ればコストを抑えられます。また、防犯カメラは固定資産として扱えるため、会計処理上のメリットもあります。ただし、故障時には修理費用が自己負担となるため、予算計画をしっかり立てる必要があります。
レンタルの場合、初期費用を抑えつつ、設置工事やメンテナンスの負担を軽減できるのが最大のメリットです。特に、管理物件の数が多い場合や、防犯カメラのメンテナンスに手間をかけたくない場合には適しています。ただし、長期的に利用すると購入よりもコストが高くなる可能性があるため、使用期間を考慮する必要があります。
防犯カメラを賃貸物件に設置する際には、本体価格・工事費・保守費用などのコストを把握した上で、スムーズな導入プロセスを進めることが重要です。ここでは、一般的な費用相場と導入の流れについて解説します。
防犯カメラ設置には、本体価格に加えて、設置工事費やメンテナンス費用が発生します。
・カメラ本体価格:3~10万円/台(高性能モデルは10万円以上)
・設置工事費:15~20万円(配線工事の有無で変動)
・保守・メンテナンス費用:年間数万円(保証プランにより異なる)
設置台数やカメラの機能によって費用は大きく変動するため、見積もりを取ることが重要です。
防犯カメラの設置は、以下のステップで進めます。
1. 目的と設置場所を決める
どのエリアの監視が必要か(エントランス・駐車場・廊下など)を明確にする。
2. 業者に見積もりを依頼
複数の業者から見積もりを取り、費用やサービス内容を比較する。
3. 設置工事(1日~数日)
配線工事やカメラの取り付けを実施。規模によって工期が異なる。
4. 画角調整・テスト
監視範囲が適切か確認し、映像の品質や録画設定を調整。
5. 運用開始・映像管理ルールの設定
映像の保存期間や管理者のアクセス権限を決め、運用ルールを確立。
防犯カメラの設置は、計画的に進めることで効果的な防犯対策につながります。次の章では、設置時の注意点について解説します。
防犯カメラは、賃貸物件の安全性を向上させるために有効な設備ですが、設置や運用の際にはプライバシーへの配慮や法的規制の遵守が必要です。不適切な設置や管理をすると、入居者とのトラブルや法的リスクを引き起こす可能性があるため、以下のポイントに注意しましょう。
防犯カメラの設置で最も重要なのは、入居者のプライバシーを侵害しないことです。
防犯目的とはいえ、住戸の玄関やベランダ、室内が映り込むようなカメラ設置はプライバシー侵害になる可能性があります。エントランスや共用部を監視する場合でも、住居のドア付近や洗濯物が干してあるベランダが映らないようにカメラの角度を調整しましょう。
カメラの映像データは、慎重に管理する必要があります。映像が無断で流出した場合、入居者との信頼関係が損なわれ、管理会社やオーナーに対する責任が問われる可能性があります。そのため、映像の閲覧権限や保存期間を明確にし、適切なセキュリティ対策を講じることが重要です。
防犯カメラの設置に関して、法的に入居者へ事前告知する義務はありません。しかし、トラブルを防ぐためには事前に周知し、理解を得ることが望ましいです。
告知内容例
入居者に対して、以下の点を明確に伝えることで、トラブルを防ぎやすくなります。
設置目的:「防犯対策」「不法投棄の防止」「駐車場の安全確保」など
撮影範囲:どのエリアが録画対象か(例:エントランス、駐車場、共用廊下など)
保存期間:録画データがどのくらいの期間保存されるのか(一般的には1週間~1か月)
映像の取り扱い:管理会社のみが確認できるのか、警察の捜査協力時にのみ提供するのかなど
入居者には、防犯カメラの設置が入居者の安全確保のためであることを伝えることが大切です。
防犯カメラの映像には、個人を特定できる情報が含まれるため、「個人情報保護法」の適用対象となります。
個人情報保護委員会のガイドラインによると、防犯目的でのカメラ設置は、利用目的が明確なため、事前の通知・公表義務はありません。しかし、映像の管理は適切に行い、不正利用や流出を防ぐ対策を講じることが求められます。
長期間映像を保存し続けることは、個人情報の不適切な取り扱いに当たる可能性があります。一般的には1週間~1か月程度の保存が推奨されており、それを過ぎた映像は速やかに削除するようにしましょう。
また、アクセス権限を制限し、管理会社の特定の担当者のみが映像を確認できるようにすることが望ましいです。
防犯カメラは効果的な防犯設備ですが、他の防犯対策と組み合わせることで、より強固なセキュリティを実現できます。ここでは、防犯カメラと併用することで効果を発揮する防犯対策を紹介します。
エントランスにオートロックを導入することで、不審者が建物内に侵入するのを防ぐことができます。特に都市部では、オートロック付きの物件が選ばれやすいため、空室対策としても有効です。
人感センサー付きのライトを駐車場や建物の出入口に設置することで、不審者を威嚇できます。暗がりを好む犯罪者は、光が点灯することで犯行を諦めるケースが多く、防犯効果が期待できます。
スマートロックを導入することで、入居者がスマホで施錠・解錠できるほか、鍵の複製リスクを減らすことができます。また、一時的な入室許可を発行できるタイプもあり、管理会社の負担軽減にも役立ちます。
ベランダや窓からの侵入を防ぐために、補助錠や防犯フィルムを設置するのも効果的です。特に1階や低層階の住戸では、窓の防犯対策が必須となります。
防犯カメラの設置は、入居者の安心感を高め、空室対策にもつながる重要な施策です。エントランスや駐車場など適切な場所に設置し、プライバシーに配慮しながら運用することで、トラブルを防ぎつつ効果的な防犯対策を実現できます。
さらに、オートロックやセンサーライト、スマートロックなどの追加防犯対策と組み合わせることで、より安全な住環境を提供できます。
防犯設備を強化し、今よりさらに安全で魅力的な物件に仕上げてみませんか?
他にも空室対策に役立つアイデアをご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
空室対策アイデア15選 管理会社向け!有効な対処法をコスト別に紹介します!
この記事を書いた人
いえらぶパートナーズ編集部
私たちは、「親身なサービス×ITで、関わる人すべてを幸せにする」を理念に事業を展開しています。 不動産会社、家主、ご契約者向けに、家賃保証サービス「いえらぶ安心保証」、24時間駆け付けサービス、クレジットカード決済サービスなどを提供し、人と人との繋がりを大切にしています。 ITを活用して感動的なサービスを提供し、賃貸住宅の入居前後のサービス連携やペーパーレス化・キャッシュレス化の推進を通じて、不動産業界全体の発展を目指しています。 このメディアでは、日々の業務で得た気づきやノウハウを発信し、家賃保証業界向けに有益な情報を提供しています。
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