賃貸管理業務において、管理料以外の新たな収益源を作りたいと考えたことはありますか？近年、多くの管理会社が収益の多様化と入居者の満足度向上に向けた取り組みとして「付帯サービス」を導入しています。
今回はこの付帯サービスの種類や活用術について、詳しくご紹介します。

賃貸物件の付帯サービスとは？

付帯サービスとは、賃貸物件と一緒に提供される便利なサービスや商品のことです。電気やガスの契約を代行する「ライフライン取次サービス」や、鍵のトラブルに対応する「24時間駆けつけサービス」などがあります。
これらは入居者が快適に暮らせるようサポートするだけでなく、物件の魅力を高め、他社物件と差別化する役割もあります。また管理会社にとっては、管理料以外の新しい収益源を生み出すチャンスにもなります。

付帯サービス導入のメリット

付帯サービスを導入することで、賃貸管理会社はさまざまなメリットを得ることができます。

収益アップ

ライフライン取次サービスや24時間駆けつけサービスの契約を通じて、取次手数料や成功報酬が発生します。
こういった報酬によって、賃貸管理会社は管理料以外の安定した収益源を得ることができるのです。

業務効率化

付帯サービスは外部業者と提携して提供されることが多く、管理会社の業務負担を軽減します。例えば、トラブル対応や契約手続きを外部に委託することで、管理会社のスタッフは本来の業務に集中できるようになります。

入居者満足度向上

ライフラインの契約代行やトラブル時の迅速な対応など、付帯サービスは入居者の生活を便利で快適にします。入居者の満足度を高めることができれば、長期的な入居やリピート率向上につながります。また良い口コミが広がることで、新たな入居者を呼び込む効果も期待できます。

付帯サービスの報酬モデル

付帯サービスの報酬モデルには「紹介型」と「成約型」の2種類があります。それぞれ特徴が異なるため、管理会社の規模やターゲット層に応じて適切に選ぶことが重要です。

紹介型

紹介型は、顧客をサービス提供会社に紹介した時点で報酬が発生するモデルです。例えば、電気やガスの契約を代行する「ライフライン取次サービス」や「保険の紹介」が該当します。
成約の有無に関わらず収益を得られるため、導入が容易でリスクが少ない点がメリットです。
ただし、1件あたりの報酬額は成約型に比べて低い傾向があります。

成約型

成約型は、顧客がサービスを契約・利用することで報酬が発生するモデルです。例としては「リフォーム提案」や「24時間駆けつけサービス」が挙げられます。
成約型は1件あたりの報酬が高く、収益性が高い点が魅力です。
しかし成約率に依存するため、収益を安定させるには顧客への的確な提案やフォローが求められます。

どちらを選ぶべき？

管理会社の規模や提供する物件の特性に応じて選択するのがポイントです。
小規模な管理会社や新規参入の場合はリスクが低い紹介型、大規模な管理会社で収益性を重視する場合は成約型が適しています。
また両モデルを組み合わせることで、収益の安定性と高収益を両立する戦略も可能です。適切な選択で、付帯サービスの導入効果を最大化しましょう。

主な付帯サービス

ここでは賃貸管理会社が導入することの多い付帯サービスを4つ紹介します。
各サービスを提供している業者はたくさんあるので、自社の収益性に合う報酬率かどうか、入居者に満足してもらえるサービスかどうか確認しながら選定していきましょう。

ライフライン取次サービス

入居者の新生活に必要な電気・ガス・インターネットの契約手続きを代行するサービスです。引っ越し時の煩雑な手続きを一手に引き受けてくれるので、入居者の負担が大幅に軽減されます。

▶ いえらぶライフライン取次

24時間駆けつけサービス

鍵の紛失や水回りのトラブル、緊急事態に24時間対応するサービスです。入居者が困った際に迅速なサポートを提供します。
緊急時に賃貸管理会社が対応する負担がなくなるので、働き方改革の一環としてもおすすめのサービスです。

▶ 24時間安心サポート

家賃保証サービス

家賃滞納時に代行して支払いを行う保証サービスを提供します。保証人がいない入居者にも安心して物件を紹介できます。
賃貸管理会社は家賃回収の手間が大幅に削減でき、家賃滞納の心配も不要になります。

▶ いえらぶ安心保証

保険（火災保険、家財保険）

賃貸契約時に必要な火災保険や家財保険の加入をサポートするサービスです。最適な保険商品を入居者に紹介します。

まとめ

今回は、賃貸管理会社の収益アップにつながる付帯サービスについて紹介しました。
付帯サービスを活用することで、入居者の満足度を向上させ、物件の魅力を高めることができます。さらに収益源を多様化し、安定した経営基盤を築くきっかけにもなります。
収益を向上させるためには、入居者のニーズに合ったサービスを適切なタイミングで提案することが重要です。入居者の満足度が高まり、物件の評価や競争力を向上させることができれば更なる収益アップも見込めますよね。
収益アップと顧客満足度向上を実現させたい方は、ぜひ付帯サービスの活用を検討してみてください。